彼との別れ、彼をなぞる旅

彼から送られてくるメールは、毎日、仕事の休憩時間の、仮眠を取る前でした。書いてあるのは1行だけ。たまに落ち込んでいるメールがあっても、甘えてくれているのだと気づいたのは、後々になってからでした…もっと、別の励まし方なり、慰め方なりがあったのではと、そう思うたびにため息がでます。
逢うと、歩けそうにもない私が居ました。彼は「今度はトドンキへ行くからな♪」と言ったのもどうしたのか、私は、...
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彼から送られてくるメールは、毎日、仕事の休憩時間の、仮眠を取る前でした。書いてあるのは1行だけ。たまに落ち込んでいるメールがあっても、甘えてくれているのだと気づいたのは、後々になってからでした…もっと、別の励まし方なり、慰め方なりがあったのではと、そう思うたびにため息がでます。
逢うと、歩けそうにもない私が居ました。彼は「今度はトドンキへ行くからな♪」と言ったのもどうしたのか、私は、...
私の前での彼の口癖は、「大丈夫、大丈夫」でした。眠れないかもしれない、「大丈夫」、食べられないかもしれない、「大丈夫」、外を歩くこともちゃんとできなくて、「大丈夫」…と、こんな調子でした。 ...
今年の誕生日は、彼から、何の連絡も来ませんでした。当然の事です。彼は、私との連絡を絶つと自らに課したのですから。そして、私もまた、彼の誕生日を一人で祝うことはしませんでした。そう。厄年だから長い...
夜。眠れない時は、本を読もうとか、眠れるまで起きておこうとか、無理に寝ようとしないでいいよだとか、様々なアドヴァイスや、ムック本、医学書から、バラエティ番組を見て、ヨガも、ストレッチも、半身浴も...
パリコンクール2005で金賞を受賞した赤ワイン、シャトーマルソー2004。赤みを帯びたガーネット色、赤い果実、スパイス、バニラetc.複雑な香りとフルーティなアタック。口の中に広がるアロマはしな...
暗がりの広がる栄の街を歩きながら、ひときわ明るい窓辺のある洋館は、フレンチかイタリアンかと、お値段に悩むような瀟洒なたたずまいのレストランでした。 私の後をついて歩く彼に、私は、プライドを踏み...